2022.05.02
はじめまして。株式会社 植賢です。岐阜県の飛騨市というところで造園業を営んでいます。
一つ目の記事には、このプロジェクトを始めるに至った経緯や、私たちが目指していることなどについて書かせてもらいます。
私たちの住んでいる飛騨地域は、面積のほとんどが森林です。山に覆われています。ホントに山しかありません。そんな飛騨地域ですが、他の場所より広葉樹の森が多く残されているのが特徴です。スギやヒノキの人工林が多い場所と比べると、山にいろんな種類の木があります。
造園を営む私たちの主な仕事は庭づくり。庭づくりにはいろんな種類の木を使います。その木はどこで手に入れるのかというと、そのほとんどは植木市場です。近隣だと、富山県や愛知県で毎月開催される植木市場に出向いて仕入れをしています。でも、よくよく考えたら、市場で購入する木って、飛騨の山にもフツーに生えてるよね。。。と、以前から思っていました。
京都の和菓子の爪楊枝などによく使われる木ですが、飛騨の山にもたくさん生えています。明るい場所を好むので、見渡す限りクロモジだらけ。。。ということも珍しくないです。実はこの木、庭木としてもとても人気があります。
せっかくたくさん生えているのだから、活用したい。。。!
そう思ったのがきっかけでした。
林業のプロセスでは、伐採するまでに、下草刈り・枝打ち・間伐など多くの工程があります。丸太の生産するという目的の他に、生態系を維持したり、土砂災害を防止したり。いろいろな観点から林業は重要だといわれています。
では、庭師が植木として使いたいような小さな木々は、林業のプロセスの中でどうなっているのかというと。。。。残念ながら活かされていません。下草とか雑木とか言われ、切り捨てられる植物たち。でもそれは、見る人が変われば、お金を払ってでも欲しいものだったりするんです。
そんな気がしてきました。
(つづく)